リーバイスの見分け方 パッチ編(タグ)

クローゼットから昔のジーンズが出てきた

これはヴィンテージなのか?

価値はあるのだろうか?

 オークションやフリマやショップに売っているジーンズはヴィンテージなのか?

 

 そんなあなたへの初級編です。

 

まず1番最初に見る所 ジーンズの右後ろ上にある パッチ(ラベル)

 

素材によって皮パッチ 紙パッチなどと呼ばれます。

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501 

左下に、書かれている番号がモデル番号になります。

人気 価格共に高いのは

501 後ろにXXと書かれている場合も

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505

501のジップフライ(ファスナー)モデルとして登場した501z 551z 502の流れを組む後継モデル

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501

赤い文字で書かれたロットナンバーは年代によるもので 501〜様々なモデルのものがある

年代は1989年〜1993年のものに多い

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510

510-0217の0217の意味

02はプリシュリンクデニム(防縮加工)

17は色番

01は生デニム(新品の場合 洗濯すると縮みます)

 

また 現在においては4桁の番号の意味自体がアップデートされている為 デッドストックの購入以外は気にしない方がいい。

 

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501 66モデル

左の馬の下の印字が PATENTED 1975年ぐらいまでのモデル

 それ以降のモデルは PATENTED iIN  US

          US PATENTED

に変わっている 復刻版でもこちらの表記を多く見かけるので ヴィンテージと見分ける一つの目安となる。

 

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CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT

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1971年ぐらいから1987年ぐらいまでLOT.No.の上に黒いスタンプで印字されるようになる

 

 内側のタグ(内タグ)が取り付けられるようになり 内タグに洗濯表示など注意事項があるという意味

 そのほかに製造年月日 製造国 製造工場なども記載されるようになる。

 

ただ復刻モデルにもスタンプがある場合があるので 内タグと合わせて年代を調べる必要もある。

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1987年からは他と同じ色で最初から印刷されたものになる。

 

1971年〜1980年前半までは

ビッグE後期

66前期

66後期

赤耳

ハチマル

などと呼ばれヴィンテージ価値のある型番です。

 

 

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501 ビッグE 前期 タイプA  1969年製

 

1966年〜1969年に製造された物をまとめて

ビッグE前期と言う。

 

印字が薄くわかりづらいが501の文字の右上赤文字423の右側に小さくAとある

 

 いわゆるタイプ物のタイプA

アルファベットには他に S Fなどがある

ビッグE後期までは他のディテールから おおよその事はわかるが タイプ物とWネームは印字が全てである。

 

 いずれかすれて見えなくなったらタイプ物はなくビッグE前期とおそらく判定される。

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LVC(復刻版)の501ダブルネーム

 

1966年〜1977年に製造された物の中でスタンプが上下に2つ(上は小さい)印字のある物をダブルネームと呼ぶ

その頃に型番が変わった為 混乱する事がないように2つ印字になったらしい。

例501XX→501

    551Z XX→ 502 など

 

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701XX 復刻版 日本製 1990年製

 

当時リーバイスジャパンが501という型番を使えなかった為701となっているが

 同じ型番でヴィンテージのモンローモデルと呼ばれる物とは別物である。

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501XX LVC(復刻版) 

オリジナルは1955年〜1962年

 

上記2つに共通する

EVERY GARMENT GUARANTEED と

入っている物を通常ギャラありと呼ぶ

オリジナルは限りなく少なく復刻版が多く出回っているのでややこしいがオリジナル品であった場合とても貴重な物となる。

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503  復刻版

 パッチの歪みで マークや文字が見えない 原因はこれが皮パッチだからである 皮の縮む特性から読み取る事が難しいので内タグやディテールから年代 型番判定をする。

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501 ハチマル 赤耳 1980年代

 

これはかろうじて501と

CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENTのスタンプが読み取れる(1971年〜1987年)

 

そしてPATENTED iIN  US(1975年以降) なので

まとめると紙パッチからの情報は

 オリジナルの場合1971年〜1987年までに製造された物になる

それを元に内タグやディテールで年代判別をする

 

 残念ながらこの501は内タグも洗濯等でかすれて読み取れないので1980年代までしか読み取れなかった。

 

 その他にベルボトムには最初からパッチのないものがある 646 684など

内タグやボタン裏刻印 他ディテールなどからの判定になる。

 

 パッチ編はここまでとなります。

 

今回の記事で私の知っている情報は全て書きましたが 比較的新しい物には様々デザインのパッチがあります。

 また比較的古い物にもまだまだ未知の物

新たに復刻されていくデザイン

 悪質な偽物等も今後出てくる可能性があります。 あくまでも自己責任でお使いください。

 

最後まで読んでくださった方

ありがとうございます♪

 

 

駄作?名作? リーバイス701XX 復刻版(501タイプ)

 それから1年の時が経ち高校生3年生

遂にこの日がやって来た 夢にまで見た

701XXを手に入れたのである

ギャラ入り紙パッチ 当時の物にはないだろうがカッコイイから良し(笑)

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701XXの最大の特徴はシンチバック

ベルトをしたままのワンポイントがおしゃれ!

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701XXはヴィンテージ復刻初期の物で情報が足りなかったのだろうか?

今のLVCと比較した場合や時代ごとの501の特徴を比較する不自然な点が多々ある!

そしてマニアの方々の中には中途半端な復刻

ごちゃ混ぜ? 年代バラバラ

そんな記事をよく見かけるのが駄作と書いた理由である シンチバックはベルトループ上に着くのが正しい位置 コレは違うおかしい!

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 しかし私はこの位置に着いているシンチバックこそ現代のシンチバックの位置だと思う。

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 当時のデザイナーの意図は知らない?

でも ベルトループ上にシンチバックがあると邪魔 そしてベルトを使う場合は切り取って使うなど ベルト率90%?なのだからあくまでも昔の名残り ファッションアイテムの1つとして

 この位置でありがとうと思う

そして今現在私はLVCの37モデルよりもこの701XXの方が魅力的に感じる。

 

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デニム生地はヴィンテージデニム100%とある

染料はインディゴではなく普通の染料

701XX達日本製8-90年代ヴィンテージの最大の魅力はこの色落ち具合だと思う

ハチの巣 鬼ヒゲなどと呼ばれる独特の色落ち

そして濃淡のバランスが最高にいい!

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隠しリペット

平行ステッチ

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ボタン裏 J22

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社名入りドーナツボタン

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1990年7月製造

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書いているうちにおっさんが履いても違和感ないダメージの701XXが欲しくなって来た(笑)

502XX同様コッチも探そう(笑)

 

 

 

リーバイス502XX復刻版

 私のリーバイスヒストリー第2弾

 

少し時は進み高校2年生 相変わらず中学生時代の連れとつるんでいたある日

 なんか俺もリーバイスが欲しくなってきた

そんな言葉が出てきた時代がやっと私に追いついて来たのである(笑)

その足で近場のショップへと向かうがリーバイス自体が置いてなかったと記憶している

 当時はそれだけ異物だったのだろうか?

そして636を買ったジーンズ専門店へと向かう

金はない暇はある そんな高校生が出会ったのがリーバイスブック

おそらくvol.7それをみんなで持ち帰って研究をはじめた(笑)

たまたま意見が分かれ私が502XXを買う事になった ヴィンテージや復刻版とか言う頭はまだなく単に

高級ジーンズ

価値のあるジーンズ

おしゃれ

そんなお気に入りの1本になった。

 そしてこの記事を書く少し前クローゼットを漁る 

......
ない

膝が破れ遂に切れ落ちそうになって

カットオフにしたまでは覚えている

でもその後もお気に入りで履いていたが

見つかったカットオフはハチマルの501

そして逆に買った記憶のないオリジナルから洗わず履き込んだ感ある色味の濃い551z

人の記憶とは曖昧である(笑)

ってわけで続きは再び502を手に入れてから(笑)

 

リーバイス636 シルバータブ

ヴィンテージリーバイスって言葉はいつ誕生した?

私の知る限りでは1986年リーバイスジャパン発行のリーバイスブックからである。

 そんな言葉の出来た年、当時まだ中学生だった私のリーバイス元年

初めて買ったジーンズがリーバイス636である。

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 その頃私の住む田舎街ではEDWINのストーンウォッシュジーンズが大流行していた。

ファッションのファの字も知らない私ではあったが、みんなと同じ物はなんか嫌だな

リーバイス? なんか聞いた事ある?

きっと本物?

そして決め手になったのはジェームスディーン

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ジーンズショップでは今で言うハチマルの股割りの501が売られていた記憶が微かにある。

 しかし何も知らない当時の私はボタン?

めんどくさい

そんな感じで636を買ったのである(笑)

 その時代は昭和ヤンキー全盛期

 学生ズボンは当然ボンタン

 もちろん日本のメーカーのEDWINはかなり太めのディテールで周りからなんでそんな細いの買ったの? なんて言われていたのも懐かしい記憶である(笑)

 

 そして時は流れ2023年オークションで落札し

再び私の物になった感慨深いファーストジーンズである。

 

 デッドストックではなく普通に古着で

内タグはかすれているが微かに88だけ見える

1988年製

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ボタンはシルバータイプf:id:blue-sepia:20231209165704j:image

 

ボタン裏これも見づらいがJ22

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ジッパーはリーバイスロゴ入りタイプ

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パッチはウエストではなくポケットに小さく付く特殊なデザイン なんとなく愛嬌があってお気に入りだった(笑)

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タグはシルバータブ大文字の両面タイプ

リーバイスのリの字も知らずに買って後に大文字はヴィンテージと知り、でもシルバーTABでは全く関係ないと知りガッツリしたな(笑)

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シルエットは裾に向かって細くなっていくテーパード そしてこの636最大の特徴は

リーバイス=がない

要するにリペットが1つも使われていない

その分補強がされていたりしている

紙パッチがないのもリペットがないからだろうか?

ヨーロピアジーンズ

きっと新時代のジーンズだったのだろう!

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ベルトループとポケットの間が3本縫い込み

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ウォッチポケットが大きめ

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これからも少しずついろいろなリーバイスをUPしていきますのでよろしくお願いします。